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囲碁が日本に伝わったのは5〜6世紀頃と言われており、碁笥も共に入ってきました。
641年の百済王が藤原鎌足へ贈った碁石、碁盤が最初という説もあります。
また、百済から仏教が伝来した538年頃に囲碁も伝来した可能性もあります。
奈良時代の古事記には碁という言葉も見ることが出来るので、囲碁はこの当時の貴族達の遊戯として流行していたようです。
碁笥に使われている材質は高級品では桑、柿、紫檀、黒檀があります。
一般的に使われている素材には、花梨、楠、桜、栗、棗、合成樹脂などがあります。
表面は木地を出すことが多いですが、蒔絵を施してある物などもあります。
有名な品に渡来品の銀平脱合子がありますが、正倉院に収蔵されています。